長男がそろそろ5歳の誕生日を迎える。
今まで誕生日パーティは開いてきたものの、せいぜい近い友人たちを5~6人、自宅に招待する程度だったが、今年は異なりそうだ。物心がついてから、デイケアのお友達の誕生日パーティにいくつも出席してきた長男君。今年は自分も友達を招待して大きくやりたいらしい。
アメリカでは子供の誕生日をとにかく盛大にやる。私が今まで参加したなかで一番規模が大きかったのは、友人宅で行われたパーティで、友人の兄弟や親戚を含め家族だけで30~40人集まっていた。これに加えて会社の同僚の家族やら、子供の友人やらを含めると合計100人近く。正直、私の結婚式を楽に上回る規模だった・・・(涙)
子供が3-4歳の誕生日を迎えると、徐々にミュージアムや、水族館や、プライベートパーティ施設を利用してパーティを催すことが多くなる。最近我が家の長男がよく招待されるのが、“Bounce Party”と呼ばれたりする施設でのパーティ。広い会場にはインフレータブル(空気注入式)のプレイグランドや大型の滑り台のほか、各種ゲームが設置されており、子供たちは檻から放たれたサルのように遊びまくる。
パーティの所要時間は大体2時間、招待人数は最大20人くらい。思いっきり遊んだ後は、小さな別部屋に集まり、ピザとバースデーケーキでお祝いをする。気になるコストだが、2時間のパーティでおよそ400~500ドル(ニューヨーク州相場)。この金額に含まれるのは、パーティルームの使用料、準備やパーティを進行してくれるスタッフ、ピザ、ジュース、テーブルクロスなど。このほか、パーティの最大許容人数(大体12~20人)を超えると一人当たり10~15ドルの追加料が加算される。
一年に一度の行事とはいえ、これはけっこうな出費だ。しかも今は7ヶ月の次男も大きくなれば同じように友達を招待したくなるだろう。「年に2回、この出費か・・・」と考えた直後、パートタイムの仕事を探し始める自分に気づく・・・
もちろん20人招待すれば、プレゼントも膨大な数が集まる。日本で育った私からすると、誕生日プレゼントは1人1つがルールだ。たとえ誕生日に友人を呼んだとしても、さすがに20個も集まらない。しかしアメリカは違う。招待客だけでなく、パーティに参加できなかった人からも後日プレゼントをいただいたりするのだ。そんなわけでアメリカ人の子供が持つおもちゃの数は日本人家庭からしたら想像を絶する。部屋はもちろん片付けきれないおもちゃでいっぱい。中には数ヶ月経ってもまだ未開封のプレゼントや、同じプレゼントが重なったりすることもある。
だからこそアメリカでプレゼントを贈る時には必ずGift Receiptを添える。プレゼントを購入したときに価格の記載されていないレシートを店からもらっておくのだ。これさえあれば、もらったプレゼントを他のものと交換することができる。合理的と言えば合理的なアメリカ文化が、子供の誕生日パーティひとつをとっても見え隠れする。
結局サイエンス・ミュージアムで誕生日パーティを開くことにした長男君。今年は我が家もそんなアメリカ式パーティを味わうことになりそうだ。
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